前回の長ったらしいタイトルの長ったらしい記事で、エルベのこの色のバッグがどれ程素敵で、しかしどれ程攻略しづらいか、思ってる事をまとめました。
その中で、「キャメルとはお互いがお互いを殺してしまいそう」とつづりましたが、この予感、どうやら当たっていそうなのです。
なぜそう思ったかと言うと…
日本色彩研究所が作成している配色カードで、キャメルとマスティックは、一体なんという色なのか、見比べてみたからです。
まず「色」は、白・黒・グレーの無彩色以外は、全てこの「色相環」の中に位置づけられます。
PCCS色相環図
出典:DIC color Design,Inc.
この中の色味に、白や黒やグレーが混ざることで、ピンクになったりブラウンになったり、カーキになったりします。
私自身が、自分の肌色に最も似合うと感じている色はキャメルで、この色のトップスはよく選びますし、今後もわたしのワードローブに欠かせない色だと思います。
キャメルは色相環の中で言うと、7番の「赤みの黄」です。しかし原色ではなく、トーンだと「ダルトーン」と言うトーンに属します。元の色より、色味がだいぶ控えめの色です。
ではマスティックは何番の色かと言うと…えっ?ただのグレーじゃないの?
と思うかもしれませんが、
ただのグレーだったら何年もこんなに悩みません!
絶対何かしら色味が混ざっているハズ!!
そんなわけで血眼になって分析しました…が…
あまりに色味が薄すぎて、正直配色カードに当てはめても、何番かハッキリとは把握できませんでした(涙)が、
おそらく4番(赤みの橙)~6番(黄みの橙)がベースと思われます。(5番はただの橙)
そこに白っぽいグレーがたっぷり混じっていて、トーンで言うとライトグレイッシュトーンに属するようです。
これの何が問題かと言うと、スタイリストスクールで色の理論について学びましたが、「同系配色は避けたほうがよい。特に近い色味同士で合わせると、微妙な色差が違和感を生むこともある。」
「似た色を組み合わせる場合は、トーンを大きく離す」とのこと。
あら…7番のキャメルと、4番~6番のマスティックは、まさにお隣さん同士。4番だとしても、間に2つしか色の差がありません。
さらにトーン分類の表で言うと、キャメルはダルトーン、マスティックはライトグレイッシュトーン。これまたお隣さん同士。相性激悪じゃないですか。
PCCSトーンマップ
出典:DIC color Design,Inc.
ここまで調べてやっとわかりました。私が抱いていたアンマッチ感の正体は、コレだったのかと…
しかしそれでも、マスティックへの憧れが消えたわけではありません。
迎え入れるための今後の方向性としては、
①キャメルと合わせるのはあきらめる。さらに、暖色が好きな私ですが、ブルー(ネイビー)、グリーン、パープルなどをうまく取り入れていくこと。どれもマスティックの4番~6番から大きく離れているので、色ズレを起こすこともありません。
暖色を選ぶなら、よほど気を付けないとマスティックと喧嘩しそうです。ビビッドな色ならトーンが離れているのでいけそうですが。
② ①の三色に加え、白と黒も味方につけること。白か黒なら明度が高いか低いかハッキリしているため、中明度のマスティックとお互いを引き立て合うハズ。
③シルバーも今後少しずつ慣れていくこと。アクセや服の金具は長年ゴールドと決めてきましたが、そもそもエルベのバッグの金具はシルバー。(今さら?)コーデの自由度を上げるためにも、そろそろゴールド縛りを外したい。シルバーの靴や小物なら光沢があってマスティックとも相性◎。シルバーはコーデにグレーを差すものではなく、光を加えるものと捉える。
④取っ手のアイボリーカラー(イヴォワール)に合わせ、服や小物の白も、真っ白でなくアイボリーを心がけること。これは今までもオータムな私に合わせて気を付けてきたことではありますが、今回再確認しました。
さぁ、ここまで書いたらもう後戻りはできません…
これからこの子を迎えるにあたって、さらにワードローブを整えて、磨きをかけていこうと誓った5月の夜なのでした。